【WCS2019 サンシリーズ】使用構築
・はじめに
こんにちは、ケンピースです。今回、初めての構築記事になります。「なんで今さらこんなに昔のルールの記事を」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今回私が構築記事を書こうと思った理由としましては、
①自分の思い出のパーティを記録して残しておきたかった
②本当に結果を残した時のために記事を書くことに慣れておきたかった
などがあります。不慣れな点も多いので拙い文章になってしまうかと思いますが、最後まで読んで頂けると幸いです。
・概要
WCS2019サンシリーズルールのINC Novemberで私が使用したパーティ。
最終・最高レート1732で、JCS2019(シニアカテゴリ)の出場権を獲得することができました。
・構築経緯
●こだわりメガネカイオーガとの出会い
まず、このルールが発表された時、私はカイオーガを使うと決めていました。「しおふき」という高火力範囲技が単純に強いと思ったからです。同じように考えているプレイヤーも多く、「スカーフカイオーガ+すいすいルンパッパ」といったような、とにかく上から殴り倒すような構築が大流行していました。私も最初はスカーフカイオーガを使っていましたが、ミラー構築と当たるとどうしても同速勝負になってしまい、運要素が大きくなるため勝率を安定させることが難しく、INCのように勝ち続けないといけない場面には適していないと判断しました。
そこで、どうせこだわるならメガネにしてしまおう!(S関係は追い風やトリックルームでなんとかすればいいや)と思い、実際に使ってみると、その高火力がクセになり手放せなくなってしまいました。
●S操作担当の決定
カイオーガを使う以上、どうしても必要になるのがS操作をするポケモンです。というのも 潮吹き という技は自分のHPが少なければ少ないほど威力が下がってしまうため、なるべく相手より早く 潮吹き を打ちたいからです。
そんな中見つけたポケモンがルナアーラです。特性のファントムガードによりHP満タン時に受けるダメージを半減でき、耐久面の種族値も高いためほぼ確実にS操作をすることができます。また、このポケモンは代表的なS操作技である 追い風 とトリックルーム を両方覚えるため、相手のパーティによって臨機応変に対応できる点も魅力です。さらに ワイドガード も覚えるため、潮吹き で拘った相手のカイオーガを詰ますこともできます。
●ゼルネアスキラー
GSルールで一番対策しないといけないポケモンはゼルネアスです。ジオコントロール を積まれると手が付けられないほどの化け物になってしまいます。私はこのポケモンをツンデツンデで対策することにしました。一番の採用理由は見た目です(笑)。能力も非常に高く(というか無駄が無く)使用感はほかの鋼タイプと比べてバツグンでした。ゼルネアスの攻撃技は ムーンフォース と マジカルシャイン であることが多く、ツンデツンデはそれらを半減で受けることができる上に、こちらの ジャイロボール でほぼ全てのゼルネアスを一撃で倒すことができ、一方的に有利を取ることができます。
●残りの三匹の決定
残りの三匹はどうやって決まったかはあまり覚えていませんが、先制技を防げるカプ・テテフ、威嚇+猫騙し+蜻蛉返りなどなんでもできるガオガエン、主要な伝説(カイオーガやグラードンなど)に強く、威嚇にも強いラランテスといった感じで決まったような記憶があります。
・個別解説
カイオーガ
【潮吹き、雷、根源の波動、熱湯@こだわりメガネ/あめふらし】
175-*-110-202-161-156(0-0-0-252-4-252 臆病)
このパーティのメインアタッカーです。拘りメガネを持たせることで火力が格段に上がります。
基本的には潮吹きを打ちます。体力が減ってきたら熱湯を打つのがまるいです。ただ、範囲技でないと勝ちが見込めない場合には祈りながら根源の波動を打ちましょう。外しても文句を言ってはいけません。そんなことで文句を言っていてはポケモンは強くなれません。「次は当ててね」と優しく言ってあげましょう。
ルナアーラ
【シャドーレイ、追い風、トリックルーム、ワイドガード@サイコシード/ファントムガード】
239-*-117-187-138-124(212-0-60-100-84-52)
H:16n-1
HB:A特化イベルタルの叩き落とす(オーラ込、持ち物なし)確定耐え
C:11n
S:準速70族(ルンパッパなど)+2、
最速60族(ガオガエンなど)+1
このパーティのS操作を担当します。相手のパーティが「上から殴る系」だとトリックルームを、「中速で固めたもの」だと追い風を、いわゆる「ガチトリル」だと とりあえず様子見→余裕があればトリル返し のようにするのがいいと思います。また、トリル最終ターンを両守るで乗り切ろうとする相手には追い風をして、常に相手の上を取ることができます。
持ち物はサイコシードです。このルールではメガストーンやZクリスタルを持たせられないので 叩き落とす を覚えたポケモンが非常に多く、悪タイプが4倍のルナアーラにとってはとても辛いです。しかしサイコシードは消費アイテムであり、発動すると持ち物を持っていない状態になれるため、通常通り威力65の 叩き落とす を受けることができます。ファントムガードがあるので、威力65の 叩き落とす なら耐えることができます。
ツンデツンデ
【ジャイロボール、いわなだれ、トリックルーム、守る@防塵ゴーグル/ビーストブースト】
167-201-231-*-110-16
(244-252-0-0-12-0 勇敢 S個体値0~1)
ゼルネアスキラーです。
性格は寂しがりより勇敢がいいと思います。このパーティの場合はツンデツンデをアタッカーではなくあくまでもゼルネアスキラーとして採用しているため、ガオガエンの不意のけたぐりのような予期せぬ技がとんできた時にも対応できるようになります。
カプ・テテフ
【サイコショック、ムーンフォース、サイドチェンジ、守る@命の珠/サイコメイカー】
149-*-96-182-136-157(28-0-4-252-4-220 臆病)
H:10n-1
S:最速90族(カイオーガなど)+1
元はと言えば味方を先制技から守るために採用したポケモンでしたが、それがきっかけでルナアーラにサイコシードを持たせるという構想にたどり着きました。
素早さを最速90族+1にすると、自分のカイオーガと相手のポケモンとの素早さ関係を一方的に知ることができます。
・相手のポケモンの特性がこちらのカプ・テテフの特性より先に発動する→相手のポケモンはこちらのカイオーガより速い
・相手のポケモンの特性がこちらのカプ・テテフの特性より後に発動する→おそらく相手のポケモンよりこちらのカイオーガの方が速い
といった感じです。ここで素早さ関係を知ることができると、追い風をするかトリックルームをするかなどこちらの立ち回りがとても楽になります。
ガオガエン
【フレアドライブ、叩き落とす、蜻蛉返り、猫騙し@フィラの実/威嚇】
200-165-117-*-120-84(236-116-52-0-76-28 意地っ張り)
H:4n
HB:A特化グラードンの断崖の剣(ダブルダメージ、威嚇込)確定耐え
S:追い風下で最速99族(ゼルネアスなど)+2
トリル下で最遅90族(カイオーガなど)-1
全てを兼ね備えたとも言える最強のポケモン。伝説ルールでも使用率が常にナンバーワンだったことがその強さを物語っています。強すぎて特に言うことはありません。
ラランテス
【リーフブレード、馬鹿力、叩き落とす、守る@達人の帯/天邪鬼】
175-172-110-*-113-45(236-252-0-0-20-0 勇敢 S個体値0~1)
ほとんど選出しません。いわゆる「見せポケ」です。特性の天邪鬼により威嚇を受けると攻撃が上がるため、相手はガオガエンなどの特性が威嚇のポケモンを出しにくくなります。このルールで最強のポケモンが出されにくくなるので、パーティにいるだけでその強さを発揮してくれていました。
・選出
(表裏@1)
カプ・テテフで相手のポケモンの素早さを把握してルナアーラで追い風かトリックルームを選択し、裏の眼鏡カイオーガで一掃します。
ラスト一枠は、相手のパーティにゼルネアスがいる場合はツンデツンデに、ラランテスの通りがよさそうならラランテスに、特になければガオガエンにしましょう。(困ったらガオガエンにするのがいいです。なんでもできるので)
・おわりに
私はこの構築でINCを勝ち抜き、JCSに出場することになりました。機会があればJCSで使用したパーティの記事も出そうと思っているので、その際はそちらも読んでいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。もしよろしければ、Twitter @kenpeace_pokeをフォローお願いします。